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コンビニエントな生き方(2

科学という知への形態は、哲学とは正反対のベクトルで、人々の知ることへの欲望を満たす。哲学が統合的な見識であるとすれば、科学は細分化された見識だ。技術は、その科学的なものを流用し、存在すること自体が善だとする前提で、今日に重宝されているのかもしれぬ。そして、人々に、コンビニエンスの発想を植えつけようとする。便利さの安売りだ。コンビニではなくて、ATMが、その先頭を走る。ATMが進化するほどコンビニエントになり、人の価値が薄まる。ATMも、哲学を持たなくてはならぬ。

近未来という言葉が、ある。同じ時代を共有する私たちの半数は生きているだろう2050年を想定していい。コンビニとATMに限れば、ますます深化しているのだろう。街角には、終日営業のコンビニが明かりを点し、ATMも、複数台設置してある。少子高齢化が進み、人口が減少しているから、客はさほどいない。店員も常時2名で、マニュアル対応をする。街からは、銀行の店舗がほとんど姿を消している。ターミナル駅前に、軒を並べるだけだ。しかも、窓口は9時~12時の午前中営業で、事が足りる。世には、電子マネーが浸透し、現金なるものは、半減した。

ただし、トラブルは、跡を絶たない。電気系統の事故だ。エネルギー危機が目前に迫り、政府も企業も国民も、節約に余念がない。技術の発達とともに発生する現代の事故には、特徴的な傾向がある。ひとつは、規則的に発生することだ。つまり、事故は予測できる出来事になった。もうひとつは、人の多い所で発生する。――20世紀、交通事故が社会問題になった。コンピュータ制御の運転が進んだ現代でも、事故は防げない。私たちは、単純なことを忘れてはいけない。自動車が無ければ、交通事故も無い。砂漠や南極で地震が起きても、何の影響も無い。エネルギーを作り出せなければ、コンピュータは使い物にならない。

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